ピークデザイン(Peak Design)はトラベル三脚(TRAVEL TRIPOD)を2019年5月21日に発表。携帯性と機能性に優れたカメラ用三脚です。三脚本体のムダなスペースを徹底的に省き、ペットボトルほどの太さにまでそぎ落としたデザインが大きな特徴です。
ピークデザイン トラベル三脚概要
型番 | アルミ (TT-CB-5-150-AL-1) カーボン (TT-CB-5-150-CF-1) |
---|---|
耐荷重 | 9.1kg |
収納時のサイズ | 縮長38.7cm(※雲台込みで39.4cm)、最大径8.3cm |
使用時のサイズ | 高さ(センターポールを伸ばしたとき):152.4cm 高さ(センターポールを下げているとき):130.2cm 最低高:14cm |
本体質量 | アルミ 1.56kg カーボン 1.27kg |
段数 | 5段 レバー式ロック |
雲台 | 自由雲台・アルカスイス互換 |
定価(税込み) 販売代理店・銀一 | アルミ 64,900円 カーボン 110,000円 |
ピークデザイン公式販売価格 | アルミ $379.95 / ¥53,000 カーボン $649.95 / ¥91,000 |
商品構成・付属品 | トラベル三脚 (自由雲台付属)、ソフトケース、スタンダードプレート、六角レンチ |
保証 | 生涯保証(保証内容の詳細) |
公式サイト | Travel Tripod | Peak Design Official Site |
トラベル三脚の主な特徴・機能
トラベル三脚の具体的な特徴についてお伝えします。
プロ向けの性能でありながら収納サイズはその半分
- 最大高152.4cm、耐荷重9.1kgでフルサイズの一眼レフカメラや望遠レンズを支えて撮影可能
- 収納時のサイズは一般的な三脚と比べてとてもコンパクト。特に三脚の直径は8.25cmでペットボトルに近いサイズ感です。でっぱりになるようなノブを排除しているので、すっきりと収納可能です。
素早くセットアップできてすぐに収納できる
- 脚の固定レバーはまとめて外すことが可能
- 脚を折り返す手間が不要
- カメラを一瞬で安全に固定
ノブを回すことでセンターポールの調整が可能。
直感的でわかりやすい自由雲台
- まぎらわしいノブが一切なく、アジャストメントリングひとつで自由にスムーズに雲台の調整が可能
- ロックリングによってカメラを安全に運用
- すべてのピークデザイン製プレートと、ほとんどのアルカスイス互換プレートが使用可能(商品にはスタンダードプレートが付属)
- ほとんどのアルカスイス互換L型プレートに対応
- 水平器搭載
プロ水準の固定力と様々なシーンに対応する機能性
- 耐荷重9.1kgでフルサイズの一眼レフカメラと望遠レンズでもサポート可能
- 安定性と制振性は大型三脚並み
- ゴム製の石突で滑らず振動を抑制
- 重し用フックを内蔵
- 低いポジションの撮影も可能
- アンカーを利用してピークデザインのストラップを装着可能
スマホホルダーを邪魔にならないように内蔵
- センターポールにスマホホルダーを内蔵
- あらゆるスマートフォンをセットアップ可能
丈夫で長持ち、無期限の保証つき
- 雨風や衝撃に強い部品と構造
- 薄型の保護ケース付属
- 耐用性があって、清掃やパーツの取り換え可能
トラベル三脚の仕様
収納時のサイズ
長さ:38.7cm
最大直径:8.3cm
使用時のサイズ
高さ(センターポールを伸ばしたとき):148.6cm
高さ(センターコラムを下げているとき):126.4cm
最低高:11.4cm
段数:5段
レバーロック式
雲台
種類:自由雲台・アルカスイス互換
耐荷重:9.1kg
商品構成・付属品
- トラベル三脚 (自由雲台付属)
- ソフトケース
- スタンダードプレート
- 六角レンチ
トラベル三脚のアクセサリー
トラベル三脚には別売りの関連アクセサリーがあります。例えば「ユニバーサルヘッドアダプター」を使うことで雲台をほかのものに交換することができるようになります。
また三脚に付属する六角レンチやスマホ用マウントも個別で販売があります。
参考:フォンマウント TRAVEL TRIPOD PHONE MOUNT – Peak Design
トラベル三脚の価格・購入方法
公式サイトにて2020年4月7日より販売開始。
→ Travel Tripod | Peak Design Official Site
日本の取り扱い店では2020年4月11日より販売が始まります。
※以下に紹介しているKickstarterのプロジェクトは2019年7月に締め切られました。
トラベル三脚の購入はピークデザインがKickstarterにて実施しているプロジェクトから。特別割引価格で購入することができます。
→ トラベル三脚 ピークデザイン Travel Tripod by Peak Design — Kickstarter
神戸ファインダーにも詳しく書きました。
動画
ピークデザイン公式のチュートリアル動画です↓
ピークデザイン公式のメンテナンス説明動画です↓
レビュー
追記(2020年1月27日):トラベル三脚(カーボン製)を実際に使ってみた感想をお伝えします。まだ使い始めなので今後撮影テストを続けながら情報を更新していきます。まずはこれが第一印象レビューです。
トラベル三脚総合評価:
総評:ピークデザインのトラベル三脚は携帯性に優れて、かつ機能性に富んだ優れた三脚です。携帯性となると収納時の長さに注目されがちですが、このトラベル三脚は直径が短くスリムになるように設計されているのが画期的です。またその新しいデザイン以外にも、非常に小さな自由雲台やスマホホルダーをポール内に格納する仕組みがあるなど機能的にも充実しています。素早くセットアップできるような構造で操作性も全体的に良好です。
一方で安定性は平凡です。すごい安定してカメラを支えられるような三脚ではありません。携帯性を重視して設計されたトラベル三脚なので仕方がないところだと思います。風がきつい場所や水の流れに脚を置くような厳しい撮影シーンではあまり使わないほうが良いでしょう。
- 携帯性:
- 機能性:
- 操作性:
- 安定性:
実際にトラベル三脚をつかって撮影に行ってきました。カメラはキヤノンEOS Kiss M、レンズがEF-M15-45mm f/3.5-6.3 IS STMです。
せっかくなので高さを最大まで上げてみました。トラベル三脚といえどきちんと高さが出るので柵に邪魔されることなく撮影できます。
シャッターを8秒開けて写真を撮りました。三脚がなければ撮れない写真ですよね。歩道橋の上なので人が近くを歩くだけで床が揺れる環境です。歩留まりは完璧ではありませんでしたがなんとか撮ることができました。
ローポジションでも撮ってみました。センターポールを外せばこれよりもさらに低いポジションに下げられます。
歩道橋よりは揺れにくい環境のためかシャッタースピード10秒でも安定して撮ることができました。特にブレもなくここでは完璧だったと思います。
段差がある場所でも撮影できます。海のそばで少し風は強めです。
こちらも完璧です。
まだそんなにたくさん撮影したわけではありませんが、今のところ三脚の安定感は可もなく不可もなく平凡なところだと思います。もっと安定する三脚は同じ価格帯でほかにたくさんあります。しかし、他社の安い三脚だともっと不安定で使いにくいものもあるので、それに比べればさすがにしっかりしています。個人的には平凡なレベルで安定するならトラベル三脚としては及第点と言って良いと思います。
追記(2020年3月10日):神戸ファインダーにより詳しいレビューを書きました。
→ ピークデザインの大ヒット商品トラベル三脚をレビュー!素晴らしさと課題に気づきました
追記(2020年7月21日):外で三脚を使うときはいつもこのピークデザインのトラベル三脚を使っています。やはり気軽に持ち出せるというメリットが非常に大きく満足しています。これまでは三脚といえばどちらかというと面倒くさい道具だったのですが、トラベル三脚のおかげで三脚撮影のハードルが低くなりました。
トラベル三脚をつかった作例写真をまとめたFlickrのアルバム ↓
外国の各種メディアやYouTuberがトラベル三脚のレビューを投稿しています。
DPREVIEW:Hands-on with the new Peak Design Travel Tripod: Digital Photography Review
商品購入
公式サイトにて2020年4月7日より発売。日本にも発送してくれます。
日本の店舗での取り扱いは4月11日より開始。
→ Travel Tripod | Peak Design Official Site
2019年のKickstarterでプロジェクトを支援した人には先がけてトラベル三脚が届いています。筆者も支援して一足早く愛用しています。
ついに我が家にも届きました…#ピークデザイン #トラベル三脚 #ピークデザインのある暮らし #peakdesign pic.twitter.com/w8OIwtO7PA
— ピークデザインのある暮らし (@PeakDesignLife) January 20, 2020
参考:トラベル三脚 ピークデザイン Travel Tripod by Peak Design — Kickstarter
Kickstarterのプロジェクトは2019年7月に締め切られました。公式サイトでは2020年4月7日より販売開始です。なお日本の店舗における販売は4月11日より始まります。
コメント